つれづれAikoー 柴田愛子のブログ ー
第812回 新学期
いよいよ始まりました,新学期。
桜はすっかり葉桜に、小雨が降ったり止んだりのいまいちの毎日。
りんごの木は入園式はありませんから、10日からいきなりお弁当をもってやってきます。
4歳児は3歳児からの持ち上がりが大半ですが、場所が違います。担任も違います。支えとなるのは顔見知りの友だちだけです。なので、二、三人でつるんでいます。家の中で保育者から提案されたあそびにとりあえずはまる子、家の外でやったことがある水遊びをやる子、なんとなく逃れたくて前に広がる広場に静かに出向く子。私が行くと、なんとなく見知った子が「むしあみはどこにあるの?」「むしかごもってきて」と聞いてくるので「おとなに聞いてみたら?」と言うと「だから、おとなにきいてきて」。馴染みが薄いおとなに聞くのはちょっとの勇気がいるようです。「困ったときは誰でもいいから聞いてみる」なんて度胸は子どもだってないのですよね。りんごの木では先生という言葉を使っていません。「けいこっぴ」「あずちゃん」「やまっち」とそれぞれ愛称で呼ぶのですが、まだよくわからないときやどの人でもいいときは「おとな」と言います。
そんななか見事に大泣きをしている子がいます。外国から一時帰国している子です。いきなり集団の中に入れないし、英語しかわからないのです。そりゃあパニックで当たり前。抱き上げていたおとなはカタコト英語で話しますが? 一応段取りはわかっているらしく、リュックを置いて、靴を脱ぎます。そのうちアプリを使って「おかあさんはここに迎えに来る」と見せたけどダメ、で読んだんですって。そしたらわかって落ち着いて泣き止んだそうです。そうよね、まだ文字ではないのだから、通じてよかったです。そして、あそべたそうです。
2、3歳児の小さな組に移動してみました。そこにはドイツ人の子がいます。1年前にはまったく話せずにお父さんと泣き別れした子が「カメ おべんとう」と話しかけてきました。つまり「かめにお弁当(エサ)をあげたいからくれ」ということです。日本語での対話ができるようになっていました。すごいですよね、子どもの力。
ここはその日2歳のお誕生日の子から、3歳児が混ざっています。静かなものです。泣きもしゃべりもせずに、外を走っている子、室内で電車を走らせている子、おもちゃの取り合いですら言葉より態度ですから、まあ、うるさくはありません。人が気になる子、好きな物であそぶ子、身体を動かしたい子、黙って眺めている子、小さいときからそれぞれらしさがありますね。違う子どもたちがこれからどう混じり合っていくのか楽しみです。
あっという間に親の迎えに来る時間。1時半です。親の顔を見て子どもの顔もゆるみます。サッサと帰りたがる子、親を見て安心してあそびたがる子、またまたそれぞれです。
大慌てで、迎えにきた母親がいました。ほっとして寝ちゃったら、もう迎えの時間になっていたそうです。子どもがいなくなったら何をしようと楽しみにしていたでしょうけれど、そんなものですよね。
それにしても仕事を持っている親たちはこの時期はすさまじく大変なことでしょう。そして、子どもを引き受ける保育者さん達もすごいです。節目も越えるのはみんな大変!
とりあえず大型連休目指して頑張ってください。フレ〜、フレ〜!(2026.4.10記)