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第811回 ことば

 いよいよ桜が満開です!
 春の代表のような存在ですし、なんかうれしい気持ちになりますね。
 庭の桜の花を日々写メで家族に届けてしまいます。
卒業式が終わっても、なにかと日々詰まっています。
26日は親の有志が企画して「杉山亮さんのものがたりライブ」でした。
午前、午後二本と、すべて違うお話で子どもやおとなを湧かせます。
視覚的な刺激の多い近年ですが、耳から聞いて、杉山さんの語り口調や姿から想像して楽しむ。
この素朴さがやっぱり落ち着けます。しかし、杉山さんのお話はいろんなものがたりが登場してきます。
七匹のこやぎだったり、桃太郎だったり、かぐや姫だったり。そうなると知らないとイメージが湧かず、最近はそこが苦労するところだとおっしゃっていました。もはや月にウサギが住んでいるなんて思ってもいない、桃太郎がお腰につけたきび団子? キジ? となってしまうので多少注釈を入れたりしているそうです。考えてみると寝床でトントンしながら昔話や作り話を聞いたという世代はもはや後期高齢者?私が20歳くらいから絵本のブームになりました。素敵な絵本が次々出版され、保育にも意識的に入れていました。絵本は見ればいいし、話しも書いてあるので、安心して読めます。で、徐々に昔話は絵本に移行されていった気がします。
28日(土)はお花見日和でしたが、宇都宮の法人によばれて話しに伺いました。東京駅はお出かけの家族連れで賑わっていました。新幹線の中は平日と違って仕事をしている人はいません。食べておしゃべりが弾んでいます。宇都宮駅からタクシーで会場に向かいま
した。休日のいい天気で道路が渋滞していたので、女性の運転手さんはまるで住宅街のような曲がりくねった細道を行きました。私は知るよしもありません。突然「お客さん、すみません。私、道をまちがえちゃったので値段のを降ろしますね。」と言います。「あら
そうなんですか?初めてなので私にはわからないのに、ありがとうございます」と返すと「知ったかぶりはいけません!」と笑い返してきました。
 講演を終えてタクシーに来てもらいました。「宇都宮と言えば餃子っていいますけど、いつからこうなったのかしら?」と聞いたら「ここ6年くらいじゃないですか? 日本で餃子の消費率が一番とかで名物になっただけですよ。特に変わっていたりおいしかったり
と言うわけではないですね。しかし、昔は家で作ったものです。ここはニラができるので、ニンニクもいっぱい入れて作ったものです。今じゃあ、買うばっかりですけど、やっぱり家で作ったのがいちばんおいしいですよね」。今度は中年の男性運転手さんでした。都
会のタクシーは座席の前に画面があってコマーシャルの映像が邪魔で話そうとさえ思わなくなっています。自然とおしゃべりが弾んでホッとするタクシーでした。
 帰りの山手線で外国のカップルが前に座っていました。すると若い女性が男性の耳と繋がっているイヤホンを外しました。そして、立って私に席を譲ってくれようとします。ここ、優先席ではないですよ!私は次の駅で降りるからとたどたどしくサンキュウーと言うと、笑顔で座り男性と自分の耳にイヤホンを指していました。降りるときお互いに笑顔でバーイ!と手を振りました。ささやかなコミュニケーションが気持ちを軽くし繋がる気がするエピソードでした。
 AIで癒やされなくたって、こんなに気楽にころがっています、ことば!(2026.3.29記)