instagram

第801回 とことん週間

 

 12⽉始めに予定されていた、4.5歳児の「とことん週間」はインフルエンザの⼤流⾏で、延期となり先週の15〜19⽇になりました。 
 「とことん」は、4,5歳児はこの時期になると毎⽇同じものに挑戦し、上達する姿を⾒てきました。縄跳びにはまり、数⼈で⼤縄跳びへと発展して歌にあわせてとぶ姿、跳び箱に挑戦しはじめたり、コマ回しが流⾏ったり、そんなブームが起きるのです。持続してあそび込んでいく能⼒をつけていくのです。そこで、⾃分のやりたいものを決めて、同じ気持ちの仲間と続けていく「とことん週間」を数年来しています。決める前にはそれぞれが案を出し、ミーティングの⽇々を過ごして⾃分のやることを決定します。 
 今年は、縫い物・クリスマスツリーつくり・天使の⽻・⽳掘り・お出かけになりました。昨年とは全く違う物が登場です。縫い物は服や⼈形やレインコートなどそれぞれがイメージしています。ツリーも⼤きな物から⼩さな物まで。天使の⽻は4歳児が⾔い出し天使かキューピットか? ⽳掘りは畑(空き地)で毎⽇掘り続け、最終的にはプールにするとか。お出かけは歩いていき公共交通機関で帰り、翌⽇はそこまで⾏ってまた歩きと繰り返し、到達地点を「こどもの国」にしていました。どれも⼦どものイメージは膨らんでいますが、先の読めない毎⽇ですから、おとながひとり⼊っていますが準備万端とはいきません。⼦どもの思いは流れものですから。⽇常の保育者では⾜りませんので、造形の担当者も⼿作業が得意な事務の⼈もと、総動員になります。 
 私はつまみ⾷いでのぞきに⾏きました。⾃分でやりたいことなので、やる気は満々。その集中⼒には驚きます。段ボールを重ねてツリーを作っていた⼦が、緑の絵の具を塗るときの真剣な顔。「ツリーになってきた!」と顔を輝かせた瞬間を⾒せてもらいました。作る⼦どもたちは、布や空き箱や段ボールやらを縫ったり、切ったり、曲げたり。おとなはそれ⽤の材料を仕⼊れてからだけど、⼦どもはそんな贅沢なことは考えません。⾝近の有り物を⼿品のように、それだけ柔軟ということでしょう。⽳掘りは想像以上に⼤きき⽳でした。掘った ⼟をバケツに⼊れて、ロープで引き出す。スムーズに⾏くための板も張り、ロープを引くために荷⾞を逆さにして⾞輪に絡ませてとすごい技を使っていました。この⽅法も⼦どもたちが考えたそうです。お出かけは道に迷うと交番のお巡りさんに聞いたり、⾏く先々でいろんな場所や⼈にで会っていたようです。 
 でも、⼀⽇中が毎⽇ですからね、上⼿に息抜きもしています。職⼈修⾏ではないですから。少⼈数の毎⽇⼀緒は家族のような濃い関係にもなったようです。最終⽇だけいまいちの天気でしたが、それぞれに満⾜した最終⽇を迎えたようです。 
 始めて⼤きい組を担当し、初とことんの保育者がこんなふうに書いていました。 
「5 ⽇間やったねと⾔い合う顔! 
ほんとにみんな嬉しそうで、どうだって感じの顔。
こんな顔になるんだな、とことんって。」 (2025.12.22記)