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第800回 ふたつの近況

 

 本来ならば今⽇は⻘森で講演しているはずですが、⾃宅にいます。
 そうです、8⽇に起きた地震の影響で、延期となりました。ニュースを⾒ていると⼤きな地震で⼤変なことが起きてると思いましたが、私が伺う場所は物も落ちずに⽇常は変わらないとのことでした。けれど、「後発地震注意情報」という聞き慣れないのが出ていて、私の気持ちは不安でした。津波は来ない場所ですれど、3.11の時のことを思い出します。あのときは福島という遠⽅ではありましたが、⾞は踊るほど揺れ、停電になり、⽑布などを出して卓上コンロでご飯を炊いたことが記憶にあります。
 今回は同じ⻘森だけれどと、先⽅に問い合わせると「こちらは⼤丈夫です。予定通りにします」とのお返事。ニュースを⾒ていると想像が⼤きくなり、現地の⼈より現実味があってしまうのかもしれません。
 変ですが多少腹をくくって⾏くぞ!と気持ちを切り替えました。そして、12⽇午後に家を出るつもりで荷造りをし、零下の寒さと聞いたのでダウンやら⼿袋、マフラーを⽤意し完了! で、テレビのニュースを。え!また震度4の地震。⼋⼾の映像が出ています。そこへテロップで「東北新幹線遅延」と流れました。私は新⻘森までですが、途中に⼋⼾があります。⼤変、早くでなければ、東京駅は混雑しているだろうと腰を上げようとしたとたんに電話が鳴りました。あちらでは⼆箇所の講演予定でした。その⼀箇所の⽅から「うちは取りやめます。⼤変な思いをさせてまでいらしていただくことはできません」。はた、もう⼀件がありますが、電話番号がわからない! こんな事になるとは思いもせずに、こちらの携帯もお教えしていない。結局、家を出る予定の10分前に連絡が取れて、中⽌となったのです。 今回の企画をしてくださった⽅は1年前から進めていました。中⽌にしたあと、看板や舞台の写真がメールで送られてきました。電話での会話も泣きそうでした。「やります!」と⾔いつづけた気持ちが、熱く届いてきました。私もなんだか気の毒で申し訳ない気持ちになります。急に降って湧いた休⽇に、喜んでいる⾃分がいたのです。その後、電⾞は順調なようだし、地震も起きていない? 始発なら間に合う?という気にもなり、調べていたら関東で地震。もう、やめましょうと⾔うことです。こんな気持ちでご依頼くださるのは、ほんとうにありがたいことです。なので、きっと実現できる⽇まで、もっともっと熱い思いで繋がれると思っています。
 もうひとつ、お話ししたいと思っていたことがあります。先⽇、中学の同窓の5⼈で、当時の先⽣をお訪ねしました。私達⽣徒は77歳、先⽣96歳です。遠⽅にお住まいなので、ひとりの⼈が⾞を出してくれて、先⽣のお近くのお店でお⽬に掛かりました。私達は確実に歳をとっているのを⾞内の会話の内容で感じました。が、先⽣は⼀軒家におひとりで暮らし、⽣活クラブに⼀週間分の⾷事を頼んで⾷べているそうです。週⼆⽇はデーサービス、⼀回は⿇雀それも上級者に⾏くそうです。⿇雀は相⼿の⼿を読むのがおもしろいそうです。昔のことをよく覚えていて、恥ずかしいことまで話されちゃいます。96歳になっても凛と⽣きておられ、かつての⽣徒が尋ねてくる、ほんとうに⼈⽣の師です。「憎まれっ⼦世にはばかる」と豪語しておられました。
 帰宅してから、お⼿紙を書いて本をお送りしましたら、すぐメールが届きました。
 ⼈⽣100歳時代を迎えていますが、参っちゃいますね。若輩者たちは頑張らなくちゃ!(2025.12.13)