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第798回 子どもの輝き

 書きそびれているうちに、11月も半ば過ぎてしまいました。
 私元気です! どちらかというと走り回っているというか、しゃべりまくっています。
 たまにりんごの木の子どもたちの姿を楽しみにきます。
 4,5歳児の方の施設は、開放された入り口の外は、公開空地といってマンション設置の条件で広場になっています。コンクリートですがモザイク柄になっています。
 そこにりんごの木の子どもたちは裸足か草履か一本下駄か靴下かで走り回っています。つまり靴を履いている姿がほとんどない。この寒いのに裸足は?と思いますが、子どもたちは鬼ごっこなどで走り回っているので「さむくない!」そうです。かつて、「裸足だと足の裏に何か刺さったりするから、靴履いた方がいいじゃない?」と、聞いたことがあります。「たまにはある」そうですが、足の裏の皮が厚くなっているのでしょうか「だいじょうぶ」と言います。「靴を履いた方がいいよ」と思っている人がいる事も知らせましたが「あしはじぶんのだから、じぶんでかんがえる」と返ってきて、グーの音も出ませんでした。
 
 4,5歳児は二チームに分かれて活動するときがあります。先日、ひとつのチームがご飯を持ってきておにぎりの練習をしていました。お茶碗にご飯を入れ、ころころと転がすと丸くなってきます。それを手にとって具を入れて丸くします。「おにぎり」の絵本をみてやっているようです。練習がうまくいったので、今日は他のチームを招いて「おにぎりパーティ」でした。二升のご飯、具は梅干し、昆布、おかか、シャケ、ツナ、ゆかりと様々。100個作ると意気込んで作ります。ご飯つぶがちらかり、手に着きと、家では見ていられない姿ですが、子どもは真剣に料理人。散らかった床を拭く子もいます。やっとできたのは12:40。半分のチームを呼びにいき招き入れます。席には皿が置かれ、メニューをみせられます。注文するとお皿に入れてくれます。お握りだけではありません。油揚げとキャベツ、豆腐、大根が入った味噌汁もあります。みんなが席について、「いただきます」をしたのは13:00過ぎていましたが、「はやくしてよー」の声は出ませんでした。お腹が空いて、泣きそうな顔の子はいましたけどね。
 よく食べます。どんどんもらいに来るので、店番の子は並ばせたり、注文を聞いたり忙しく自分の口には二個くらいだったようです。みんながご馳走様になったら、流しにはお皿とお椀が山ほど。「あいこさん、あらいものしてくれる?」と言うので「いいよ」と受けましたが、椅子をもって来て「いいや」と自分で始めました。ちょっと効率のいい方法を教えましたら二人でどんどん洗います。他の子が拭きます。帰る時間14:00になってしまいました。つまり、この日はあそぶ時間はなしとなりました。
 おにぎりの企画はひとりの子の「みんなでたのしことしたい」という声から始まったそうです。子どもたちがどんどん進めて行きました。この日も、おとなの段取りはほんの少しでした。子どもはこんなに気がつくのかと思いましたし、こんなにおとなに憧れているんだと思いましたし、すでに見て学んでいたからこそできるんだとも思いました。
 おにぎりの形は決して美しくなかったし、段取りが良かったとも言えませんでしたけど、子どもたちの顔は輝いていました。片付けながら、こんどはこうしたほうがいいねとか、こうしようなどと反省までしていました。子どもが14人くらいと保育者ひとりでした。おとなの手がないことも、子どもたちが自分から動くことに繋がったように思います。目が行き届く、手が行き届くのが絶対とはいいがたい子どもの自主性ですね。(2025.11.22)