つれづれAikoー 柴田愛子のブログ ー
第795回 運動会
12日は運動会でした。ありがたいことに、程よい気温で程よい天気でした。
例年と同じプログラムはパン食いとリレー、親の騎馬戦とリレーだけです。あとはどれもこれも初種目。
1,2,3歳児は日頃の保育の様子から保育者が種目を考えます。今年は簡単な障害物のようなものと、保育室の中の積み木を並べて一本橋を渡る、御神輿をわっしょいわっしょい!。それも競いあうものではありません。程よい時間繰り返します。御神輿など、背負うどころか棒も持たずに歩いているだけで1歳児はかわいい。2歳はいちおう気持ちは棒を握り運びます、3歳児になるとわっしょいにあわせて上下に揺すります。
4,5歳児は二週間前くらいから、種目の候補を出し、検討し、実際にやってみて5種目を決めてきました。全員がやる気にならないものは却下されます。アイデアー提案から考え合ってきていますので、練習などはいりません。みんな知っているからです。決定してから二回くらい会場の公園でやってみました。始めはなかった闘争心も、日々燃え始めいいときに運動会です。「ほんものはどっち?」「ぐるぐる たけわたり」「ボールはこび」「パン取り」「リレー」になりました。
当日に実現しなかった面白いのがありました。ひとつは「水をかけろ」です。子どもたちはバケツを頭に被って逃げます。おとなが水を掛けます。これだけなのですが、逃げ惑いながら濡れることがわかり、水着に着替える子もいました。カッパを着ようと思いついたり、水を掛けるおとなも大変なので、お父さんに協力を頼もうと日々いろんな案が出ていたのに、なんと、決定の時はだれの手も上がらなかったのです。え〜!なんで、とおとなだけが思いましたけどね。子どもの理由があるのでしょう。もうひとつ「宝探し」を押し続けていた子もいます。周りにある石を集めてきて多い方が勝ちというものです。たったひとりなので、翌日までにどうしたらいいか考えてくることに。さて決定日、「宝探しは運動会より、海とかに行った方が見つかると思うから、運動会終わってから遠足に行こう」と提案。別の方法を考え出したのですからたいしたものです。運動会のミーティングは日々続きました。12:40を過ぎることもしばしばなのに、子どもたちは空腹も忘れて話していました。子どもたちの考える力、意見交換をする力、折り合う力に「さすがに二学期です。たいした子どもに育っています」と感じました。
小学生の種目もありました。小学生はやりたくてやりたくて仕方ないようです。やる気満々の、体力充分の子どもたちのリレーの姿は惚れ惚れするものがありました。大きくなったものだと感無量です。
おとなの種目も三個、例年の騎馬戦は迫力満点、先週のお父さんのお話し会で近しくなっているチームは抜群の力を発揮しました。リレーは転倒した人もいましたが、怪我は自分持ち。日頃の運動不足を悔いていました。
人生始まったばかりの子どもたちの姿、それを見守り繋がっていくおとなたち。子ども真ん中に親もきょうだいも祖父母も親戚も、卒業生も、その親たちもが集まった和やかな運動会でした。(2025.10.13記)