つれづれAikoー 柴田愛子のブログ ー
第794回 「お父さんのお話し会」
このところ、りんごの木の催し物が続いています。
4日の土曜日は「お父さんのお話し会」でした。通常は一ヶ月に一回「お話し会」を保育時間にやっていますが、主に母親たちです。父親参加はたまにひとり二人といったところです。
かなり前ですが父親で参加した人が「これ毎月やっているんですか!」と子どもの事、自分の事、社会のことなど様々なことを長時間語り合っていることを知り「お父さん達だってやりたい」と年一回ですが、土曜日に集まっておしゃべりしていました。その時の父親同士の結束力も強く、「こどもみらいフェス」など都筑区での催し物に発展していきました。そして、今は大きくなった子どもたちの悩みなども相談し合ったりという絆は続いています。
これが中断したのはコロナウイルス感染のときでした。
振り返ってみると、コロナの時期から人のコミュニケーションはぐんと減ったような気がします。その時期、りんごの親たちも一緒に何かをやる盛り上がり方が縮小された気がします。それは楽しみの縮小にもなりました。やっぱり人と人が繋がってこそ、心地よい関係、心地よい仲間、心地よい地域になるのだと最近強く感じます。
コロナにめげず、りんごの木の母達はお祭りやバザーを開催し続けてくれました。社会の警戒感も少し緩んで、先日の「お祭り」がエンジンを掛けてくれました。
久しぶりにお父さんのお話し会も再開です。まだ1歳半の子どもがひとりという初々しいお父さんもいれば、4人、5人のベテランさんも。仕事もまちまち、主に母親がりんごの木に決めたという人も多く、りんごの木をよく知った人も、なんとなく来てしまった人も。
みんなの共通の話は子どものこと、妻のこと。いろんな質問も出され、家族の舵を取る母親たちとは違う話が続出。最終的には妻の機嫌のいい笑顔がなにより安心できるということでした。やっぱり家庭の主役はお母さんですね。お父さんは脇役で緩衝剤になっているのかもと思いました。
お父さんの話が一段落したのは3時間後。そのあとはお母さんと子どもたちが夕飯をもって参加。夜、お父さんがりんごの木、これだけで子どものテンションはあがります。うるさいし、はしゃぐし、大賑わいでした。騒音の中大声を出しておしゃべりを続け、9時にお開き。ちゃんと掃除を始めてくれました。さすがです!
「自分だけでない、こうしてお父さん達と共感し合える話ができてなによりでした」と、言ってくれたお父さんたち。共感し、支え合い、共に育っていく仲間を持っているのはいいですよね。少子化だし、周囲にはいろんな保育園やこども園があるし、多様化と言われても個々ではむずかしいです。同じように考える仲間がいてこそ安心して前に進めます。コロナで希薄になったコミュニケーションを取り戻して行きましょう。この日も充実した一日でした。(2025.10.5記)