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第792回 「夜のお祭り」

 先週の19日、子どもたち企画の「夜りんご」がありました。
 りんごの木の保育時間は通常9:00から14:00ですが、この日は15:
00から19:00になりました。
 きっかけは一人の子が「ねえ、みんなでよるにあつまって、はなびとかしたくない?!」と言ったことから始まったようです。食べ物も作って、おしゃれしてきて、と話しはどんどん盛り上がったようです。
 たこやき、やきそば、りんごアメ、かき氷と、誰が担当するかも話され、具体的に決められていきます。
 「花火をしたい」が、「お祭りをしたい」に拡大していったのです。
いつもの保育時間+夜の時間は⻑すぎるので、集合を午後にするとなると、親の都合が関わってきます。
 発案が12日の金曜日、土、日、月は祝日もあって休みです。予定日は金曜日。
 そこで、保育者が火曜日に親に向けて手紙を出しました。経緯を話し、4日後の都合を聞きました。
 何人か都合が悪い人がいましたので、やっぱり急すぎるわね。計画して、膨らまして、親の都合も聞いて実行かしらと、保育者は仕切り直しを考えていました。 でも、ともかく、事情を話して、子どもと相談しよう。いつも困ったことは子どもたちとのミーティングで決めてきていますので、子ども無視で話しを進めるわけにはいきません。
 なんと子どものやる気には火が着いていました、三日の休みはなんのそのやる気満々です。先延ばしはできないと言います。親の用が朝からある子をどうするか、その子たちは朝から夜までりんごの木?「三時までうちにおいでよという方法もある?」と保育者の声を耳にした子どもが親に聞いて「うちにおいでよ!」と名乗り出て誘ったので、一件落着!
 当日、浴衣を着たり、ドレスに着替えたり、おしゃれをし、たこ焼き器を持ち、りんごアメを試作までしたキラキラした子どもたちがやってきました。お金も作って、食べ物を買い、お腹が膨れると夜の散歩、そして花火です。
 子どもたちは満足な時間を過ごし、親が暗い中を迎えに来ました。たぶん、おとなの企画に乗せていたらこの表情はなかったでしょう。でもね、おとなの言い分はわかります。「急な計画は困ります」「実は用を変更しました」「きょうだいの送り迎えなどもあって算段する期間が欲しかったです」などなどモヤモヤした方もいるでしょう。保育者だって、てんやわんやの三日間で振り回された感じでした。
 振り返ってみると、子どもが企画し、実行し、満足な成功をとげるのは、三日程度が多い事に気づきました。おとなは計画的に考えて徐々に進めていくのが常です。園の行事などもそうでしょう。でも、子どもの思いつきには勢いがいるのかもしれません。思案しながら進めていくより、気持ちに火が着いたらまっしぐらということでしょうか。
 常日頃、おとなの都合でおとなのスピードで運ばれている子どもたちです。たまには、こんなふうに子どもに振り回されるのもありですかね?子どもの力に魅せられた気もします。(2025.9.22記)